知的財産権の活用による地域活性化セミナー | 第2部 事例紹介およびパネルディスカッション : だだちゃ豆の宣伝

平成19年11月19日 東北農政局にて行われた
「知的財産権の活用による地域活性化セミナー」 紹介ページ

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第2部 事例紹介およびパネルディスカッション

だだちゃ豆の宣伝
福井氏
 よくわかりました。今度は、ここに貼られたポスター等の話を伺いたいのですが、先ほどビール会社の話もでました、非常に大きなきっかけになったと。
 実は私はそのビール会社の本社の方にインタビューしたことあるのですが、最初にたしかあれは、JAの宮崎県、そこからはじまっているんですね。地域のいいものを掘り起こしながら一緒にやっていこうというのが彼らの趣旨だと思うのです。鶴岡として、それから生産者の皆さんと、そういったコマーシャルや、ポスターを作るとか協議をされながらやっているのでしょうか。どのような仕組みでこういったものができているのでしょうか。

田沢氏
殿様のだだちゃ豆 ポスター殿様のだだちゃ豆 ポスター
(JA鶴岡)
 平成16年からなのですが、先ほど種子基金キロ20円と話しましたが、宣伝基金というのもございまして、これをキロ10円、生産者の皆さんから拠出をいただいております。10円で、年間800から900トンですから800万から900万、これに補助事業や農協からの持ち出しを入れて、だだちゃ豆の宣伝対策としては、年間2千万円前後使わせていただいています。これは、宣伝対策ということで生産者から拠出いただいていますので、こういうポスターを作りましたとか、キャンペーンの経費はこうなりましたとかの会計報告を、だだちゃ豆の精算会のときに行っています。
 最近は、店頭での販売キャンペーンを積極的に行いはじめました。以前は、「だだちゃ豆って美味しいけど買えないのよね…」という声が、非常にありました。新たなだだちゃ豆ファンづくりという意味合いで、いわゆる対面で、この枝豆食べてみてよ、というキャンペーンを、年間300から400店舗ぐらいでやっていただいております。そういったものに、この宣伝会計を使っています。
 それからポスターについても、少し歴史を感じさせるようなところを含みで入れさせてもらっています。また、ポスター左下にだだちゃ豆の袋の写真がありますが、袋には全部生産者名が入っています。すべて誰が作ったかということを枝豆では全国で初めてやらせていただきました。最近では当たり前に様々な商品で、生産者の名前がでてくるようになりましたが、これはもうすでに、P-プラスにしたときから生産者の名前入りにしてあります。ポスターの写真の袋についても名前が書いてあるのですが、販売課長と、販売主任の名前が入っています。見る人が見ると誰だ、何だこれはというようにして話題もあるということで、市場に持ってくと非常に喜ばれます。そういった遊び心も入れて、宣伝には非常に毎年がんばっています。